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内申書中心の推薦入試制度

平成元年あたりをピークとした私立大学の人気と地方国公立大学の地盤沈下も、最近になって状況が大幅に変わりつつあります。バブル経済の崩壊など時代背景の他に、国公立大学が学生を確保するための動きも忘れてはなりません。入試科目の私立大学並への軽減やセンター試験制度の工夫などがそうです。複雑怪奇を極めた連続方式、分離・分割方式の二本立ても、大方の大学が分離・分割制度を選択するようになり、平成9年度からは完全に分離・分割制度に統一されています。女子の大学進学率はますます高まる傾向にあり、特に就職を意識した4年制総合大学志向が顕著になりつつあります。女子の大学受験生は男子に比較して粒がそろっていると言われ、男子にとって厳しい時代はまだまだ続きそうです。また、数年前までは高校進学基準の決め手として、いわゆる校内業者テストの偏差値が使われていました。ところが、平成5年度よりついに業者テストが中学校から締め出されてしまい、以降は公立・私立とも推薦入試制度が導入・拡大されつつあります。しかし内申書中心の推薦入試制度ではいろいろな意味で公平さを欠いたり、生徒の学力水準が低下するなどの問題も残されています。

レベルの高い塾に入れたい

塾を選ぶとき、有名校にたくさんの合格者を出しているレベルの高い塾に入れたいと思うかもしれないが、背伸びは禁物だ。レベルの高い塾に行っていると子供がプライドを持てるという点ではいいのだが、その塾についていけなくて「わからない」「できない」という体験をさせてしまったら意味がない。そういう経験を積み重ねていくと、すっかり自信を失い、やる気を失ってしまう。「できない」「わからない」状態が生じるようなら、基礎学力をつけるために塾に行かせているという目的と正反対になる。「できない」「わからない」という場合には、すぐにでもレベルの低い塾や個別指導塾に移すべきだ。子供のプライドは傷つくかもしれないが、レベルの低い塾でも理解できるようにしてもらったほうがはるかに効率がいい。

予備校文化で見逃せないこと

予備校文化で見逃せないのが、予備校講師と生徒たちや大学生たちとの読書会だ。そもそもこの読書会は不登校の大学生がその発端をつくった。大学に入ったはずの元予備校生か、何人も予備校の中でうろうろしているのを、講師が見咎めて聞いてみるとこうであった。「君は志望校に合格したはずなのに、また大学を変えるのかね」「違います」「じゃ、なんで大学へ行かずに、こんなところでうろうろしているのかね」「確かに希望する大学の希望する学部に入ったのですが、はじめからいきなり専門科目の洪水でとまどってしまって」「好きな専門なら文句はないじゃないか」「それはそうですが、ぼくは大学というところは専門以外にも、深いものがあると期待していたのですが」「深いものって何かね」「うまく言えないのですが、ぼくがこの世にいるということは、どういうことかとか、魂を揺さ振られるような美しいものや、美しいことを語ってもらえるとか、本当に正しいことって何かとか、そういった講義も聴けると期待していたのです。それがないんで少しがっかりして」「そうか、じゃ、俺と本を読もうな」こうしていくつもの読書会が生まれたのだ。

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